Japanische Klassiker mit Furigana
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かつしかすなご
葛飾砂子
泉 鏡花
Lesen Sie 葛飾砂子 (かつしかすなご) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.677 Zeichen · 37 Bildschirme
「どうした、え、姉やどうした。」
問慰めるとようよう此方を向いて、
「親方。」
「おお、」
「起きましょうか。」
「何、起きる。」
「起きられますよ。」
「占めたな! お前じっとしてる方が可いけれど、ちっとも構わねえけれど、起られるか、遣ってみろ一番、そうすりゃしゃんしゃんだ。気さえ確になりゃ、何お前案じるほどの容体じゃあねえんだぜ。」と、七兵衛は孫をつかまえて歩行は上手の格で力をつける。
蒲団の外へは顔ばかり出していた、裾を少し動かしたが、白い指をちらりと夜具の襟へかけると、顔をかくして、
「私、………」
浅緑
十二
「大事ねえ大事ねえ、水浸しになっていた衣服はお前あの通だ、聞かっせえ。」
時に絶えず音するは静な台所の点滴である。
「あんなものを巻着けておいた日にゃあ、骨まで冷抜いてしまうからよ、私が褞袍を枕許に置いてある、誰も居ねえから起きるならそこで引被けねえ。」
といったが克明な色面に顕れ、
「おお、そして何よ、憂慮をさっしゃるな、どうもしねえ、何ともねえ、俺あ頸子にも手を触りやしねえ、胸を見な、不動様のお守札が乗っけてあら、そらの、ほうら、」