Japanische Klassiker mit Furigana
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あし
葦
山本 周五郎
Lesen Sie 葦 (あし) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.406 Zeichen · 25 Bildschirme
候ことも、しばしばにござそろ(不明)
……身もこころも、もえ尽しそろ、世のつねのおんなには、三生にもまさるほど、よろこびもたのしみもあじわい尽しそろ、このうえにいかなる日か候べき(不明)おだまきのひとつわざ繰りかえしても、もはや火は燃え申すまじ、このよろこびのうちに身をはててこそ、恋のすえとぐるみちと存じそろ(不明)
……あわれ、このようなる恋の候いしや、このようなる、よろこばしき死の、候いしや、七生を地獄に賭けし身の、来世の願いはなし、かたみにはご家宝の、……
彼はとつぜん顔をあげた、釣竿の尖の鈴がリリリと鳴りだしたから。浮子が水面を走り、竿が撓んだ、彼は手紙を投げて竿を取った。合せると、当りは強かった。精しい技術を知らないので、半ば夢中で立ち、竿を振った。逃れようとする魚のけんめいな運動が、彼の手へひどく直接に響いてくる。糸から竿を伝わるのではなく、手でじかに魚を掴んでいるような感じだった。……淋雨のあとで水嵩が増していた、水も濁っていた。ひき寄せられた魚が、その濁った水の中に姿を見せた。魚は飜転し、頭を振り、尾で水を叩いた、そのとき鱗が金色に光った、鯉だ。