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Japanische Klassiker mit Furigana

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がもううじさと

蒲生氏郷

幸田 露伴

Lesen Sie 蒲生氏郷 (がもううじさと) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.772 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

伊達の家来は此は狼籍に近き振舞と支え立てせんとした。制して制さるる男共であればこそ、右と左へ伊達の家来を押退け押飛ばして、楯に取る門の扉をもメリメリと押破った。氏郷の相伴つかまつって苦しい者ではござらぬ、蒲生源左衛門罷り通る、蒲生忠右衛門罷り通る、町野左近将監罷り通る、罷り通る、罷り通る、と陣鐘のような声もあれば陣太鼓のような声も有る、陣法螺吹立てるような声も有って、間隔たったる味方の軍勢の耳にも響けかしに勢い猛く挨拶して押通った。茶の道に押掛の客というも有るが、これが真個の押掛けで、もとより大鎧罩手臑当の出で立ちの、射向けの袖に風を切って、長やかなる陣刀の鐺あたり散らして、寄付の席に居流れたのは、鴻門の会に樊が駈込んで、怒眼を円に張って項王を睨んだにも勝ったろう。外面は又外面で、士卒各々兜の緒を緊め、鉄砲の火縄に火をささぬばかりにし、太刀を取りしぼって、座の中に心を通わせ、イザと云えばオッと応えようと振い立っていた。これでは仮令政宗に何の企が有っても手は出せぬ形勢であった。

茶の湯に主と家来とは一緒に招く場合も有るべき訳で、主従といえば離れぬ中である。