Japanische Klassiker mit Furigana
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がもううじさと
蒲生氏郷
幸田 露伴
Lesen Sie 蒲生氏郷 (がもううじさと) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.772 Zeichen · 128 Bildschirme
城、川南には山に依って桑折城、東の一方を除いては三方皆山であるから、四方策応して取って掛られたが最期、城に拠って固守すれば少しは支え得ようが、動こうとすれば四年前の小山田筑前の覆轍を履むほかは無い。氏郷が十二分の注意を以て、政宗の陣の傍へ先手の四将を置いたのは、仮想敵にせよ、敵の襟元に蜂を止まらせて置いたようなものである。動静監視のみでは無い、若し我に不利なるべく動いたら直に螫させよう、螫させて彼が騒いだら力足を踏ませぬ間に直に斬立てよう、というのである。七八町の距離というのは当時の戦には天秤のカネアイというところである。
小山田筑前が口措くも大失敗を演じた原因は、中新田の城を乗取ろうとして掛ったところ、城将葛岡監物が案外に固く防ぎ堪えて、そこより一里内外の新田に居た主人義隆に援を請い、義隆が直ちに諸将を遣わしたのに本づくので、中新田の城の外郭までは奪ったが、其間に各処の城々より敵兵が切って出たからである。譬えば一箇の獣と相搏って之を獲ようとして居る間に、四方から出て来た獣に脚を咬まれ腹を咬まれ肩を攫み裂かれ背を攫み裂かれて倒れたようなものである。