Japanische Klassiker mit Furigana
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そばもち
蕎麦餅
田中 貢太郎
Lesen Sie 蕎麦餅 (そばもち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.035 Zeichen · 8 Bildschirme
「これは、私が昨日路で買ってきた餅ですが、私は温かいのを御馳走になりますからあげます、あがってごらんなさい、ちょっと旨いですよ」
「そうですか、それは、どうも有難うございます、いただきましょう」
婆さんはその餅を口に持って往った。季和は自個の持ってきた餅を喫いながら婆さんに注意していた。と、婆さんがひっくり覆った。婆さんの姿はもう驢馬に変っていた。それといっしょに他の四人の旅人も皆驢馬になってしまった。季和は走って往って婆さんの驢馬に飛び乗った。そうして愉快そうに言った。
「どうだ、俺には敵わないだろう」
四年の後、季和は婆さんの驢馬に乗って旅行をしていた。華山廟の東から五六里来たところで、むこうから来た老人に往き違った。老人は手を拍って笑いだした。
「板橋の三娘子が驢馬になってるぞ」
老人は驢馬の口を捕えた。
「三娘子も罪があるが、貴郎には大分恥をかかされた、もう許してやったらどうだな」
季和がおりると老人は驢馬の鼻と口の間へ手をかけて物を引き裂くようにした。驢馬がなくなって三娘子が姿を現わした。三娘子は老人の方に向って礼拝したが、それがすむと飛ぶように走ってすぐ見えなくなった。