Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme
その立つ灰にも、留南木の香が芬と薫る。
覚えず、恍惚する、鼻の尖へ、炎が立って、自分で摺った燐寸にぎょっとした。が、しゃにむに一服まず吸って、はじめて、一息吻とした。
「月村さん、あなたを見て、花嫁、いや、待って下さい。言うのも憚りますが、その花嫁のわけなんです。――実は、今更何とも面目次第もありません、跣足で庭へ遁げましたのも、盟って言います。あなたのお姿を見てからではないのです。……
……聞いたばかり、聞いたばかりで腰も抜かさないのは、まだしもの僥倖で飛出したんです。今しがた、あなたが、大方、この長屋の総木戸をお入んなすった時でしょう。その頃です、唯今のお茶っぴいが、その窓から頭を出して、「花嫁が来た。」と言ったんです。――来たらば知らしておくれよ、と不断、お茶っぴいを斥候同然だったものですから、聞くか聞かないに、何とも、不状を演じました。……いま、そのわけを話しますが。……
……煙草は……それはありがたい、お嫌でも、お友だちがいに、すぱすぱ。」
と妙に砕けて、変に勢って、しょげて、笑って、すぱすぱ。
三十八
「……また何も、ここへ友達を引張り出して、それに託けるのは卑怯ですが、二月ばかり前でした。