Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

お螻の兄さん、ちと、ご運動とか云って、「あさましきもの」に廊下へ連出されると、トトトン、トトトンと太鼓の音。それを、欄干から覗きますとね、漬物桶、炭俵と並んで、小さな堂があって、子供が四五人――午の日でした。お稲荷講、万年講、お稲荷さんのお初穂。「お初穂よ、」といって、女がお捻を下へ投げると、揃って上を向いた。青いんだの、黄色いんだの、子供の狐の面を五つ見た時は、欄干越に廂へ下った女の扱帯が、真赤な尻尾に見えたんです。

その女が、これも化けた一つの欺で、俥まで拵えて、無事に帰してくれたんです。が、こちらが身震をするにつけて、立替の催促が烈しく来ます。金子は為替で無理算段で返しましたが、はじめての客に帰りの俥まで達引いた以上、情夫――情夫(苦い顔して)が一度きり鼬の道では、帳場はじめ、朋輩へ顔が立たぬ、今日来い、明日来い、それこそ日ぶみ、矢ぶみで。――もうこの頃では、押掛ける、引摺りに行く、連れて帰る、と決闘状。それが可恐さに、「女が来たら、俥が見えたら、」と、お滝といいます……あのお茶っぴいに、見張を頼んで、まさか、女郎、とはいえませんから、そこは附景気に、「嫁が来るんだ。