Japanische Klassiker mit Furigana
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme
「あれだからな、仕方をしたり、目くばせしたり、ひたすら、自重謹厳を強要するものだから、止むことを得ず、口を箝した。」
「無理はないよ、殿様は貸本屋を素見したんじゃない。――見合の気だ。」
とまた髑髏を弾く。
「串戯じゃありません。ほほほ。」
「ああ、心臓の波打つ呼吸だぜ、何しろ、今や、シャッターを切らむとする三人の姿勢を崩して、窓口へ飛出したんだ。写真屋も驚いたが、われわれも唖然とした。何しろ、奢るべし、今夜の会には非常なる寄附をしろ。俥がそれなり駆抜けないで、今まで、あの店に居たのは奇縁だ。」
「しかし、我輩は与しない。」
「何を。」
「寂しい、のみならず澄まし切ってる、冷然としたものだ。」
「お上品さ、そこが殿様の目のつけ処よ。」
十三
「……何しろ、不思議な光景だった。かくして三人が、ほとんど無言だ。……」
「ほとんど処か全然無言で。……店頭をすとすと離れ際に、「帰途に寄るよ。」はいささか珍だ。白い妾に対してだけに、河岸の張見世を素見の台辞だ。」
「人が聞きますよ、ほほほ、見っともない。」
と、横笛が咳する。この時、豆府屋の唐人笠が間近くその鼻を撞かんとしたからである。