Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme
ついでにいう。ちょうどこの時代――この篇、連載の新聞の挿絵受持で一座の清方さんは、下町育ちの意気なお母さんの袖の裡に、博多の帯の端然とした、襟の綺麗な、眉の明るい、秘蔵子の健ちゃんであったと思う。
さて続いて、健ちゃんに、上野あたりの雪景色をお頼み申そう。
清水の石磴は、三階五階、白瀬の走る、声のない滝となって、落ちたぎり流るる道に、巌角ほどの人影もなし。
不忍へ渡す橋は、玉の欄干を築いて、全山の樹立は真白である。
これは――翌年の二月、末の七日の朝の大雪であった。――
昨夜、宵のしとしと雨が、初夜過ぎに一度どっと大降りになって、それが留むと、陽気もぽっと、近頃での春らしかったが、夜半に寂然と何の音もなくなると、うっすりと月が朧に映すように、大路、小路、露地や、背戸や、竹垣、生垣、妻戸、折戸に、密と、人目を忍んで寄添う風情に、都振なる雪女郎の姿が、寒くば絹綿を、と柳に囁き、冷い梅の莟はもとより、行倒れた片輪車、掃溜の破筵までも、肌すく白い袖で抱いたのである。が、由来宿業として情と仇と手のうらかえす雪女郎は、東雲の頃の極寒に、その気色たちまち変って、拳を上げて、戸を煽り、廂を鼓き、褄を飛ばして棟を蹴た。