Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

」

仰に従うと、口のまわりが……

「はい、お手拭。」

二十六

お会計はあちらで、がちゃがちゃがちゃんの方なんですが……ここで……分っていますからと、鉛筆を軽く紙片に走らせた。

この会計だが、この分では、物価騰昇寒さの砌、堅炭三俵が処と観念の臍を固めたのに、

「おうう、こんな事で。……光栄です。」

「お給仕の分もついておりますから、ご心配なく。」

「いよいよ光栄です。」

と思わず口へ出た。床屋の分を倍額に、少し内へ引込んだのである。ここにおいて、番町さんの、泉、はじめて悠然として、下足を出口へ運ぶと、クローク(預所)とかで、青衿が、外套を受取って、着せてくれて、帽子、杖、またどうぞ、というのが、それ覚えてか、いつのこと……。後朝に、冷い拳固を背中へくらったのとは質が違う。

噫、噫、世も許し、人も許し、何よりも自分も許して、今時も河岸をぞめいているのであったら、ここでぷッつりと数珠を切る処だ!……思えば、むかし、夥間の飲友達の、遊び呆けて、多日寄附かなかった本郷の叔母さんの許を訪ねたのがあった。お柏で寝る夜具より三倍ふっくらした坐蒲団。濃いお茶が入って、お前さんの好きな藤村の焼ぎんとんだよ、おあがり、今では宗旨が違うかい。