Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あしかり
蘆刈
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 蘆刈 (あしかり) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.413 Zeichen · 78 Bildschirme
ひろびろとした池のあるところへ出ました、いまかんがえるとそのとき歩かせられた堤というのは巨椋堤なのでござりまして池は巨椋の池だったのでござります、それゆえあのみちのりは片道一里半か二里はござりましたでしょう。ですが、と、わたしは口をはさんでいった、なんのためにあんなところをあるいたのです、池水に月のうつるのをながめてあてもなしにぶらついたというわけなのですか。さればでござります、ときどき父はつつみのうえに立ちどまってじっと池のおもてをみつめて、坊よ、よいけしきであろうと申しますので子供ごころにもなるほどよいけしきだなあと思ってかんしんしながらついて参りますと、とある大家の別荘のような邸のまえを通りましたら琴や三味線や胡弓のおとが奥ぶかい木々のあいだから洩れてまいるのでござりました、父は門のところにたたずんでしばらく耳をすましておりましてやがて何を思いつきましたのかそのやしきの広い構えについて塀のまわりをぐるぐる廻っていきますので、またわたくしもついていきますとだんだん琴や三味線のねいろがはっきりときこえてまいりほのかな人声などもいたしまして奥庭の方へ近づいている