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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lesen Sie 虞美人草 (ぐびじんそう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.559 Zeichen · 401 Bildschirme

Aozora Bunko

それにこの装飾物がどうも――妙齢の女子には似合わしからんものがあるじゃないか」

「何が?」

「何がって、この松さ。こりゃたしか阿父が苔盛園で二十五円で売りつけられたんだろう」

「ええ。大事な盆栽よ。転覆でもしようもんなら大変よ」

「ハハハハこれを二十五円で売りつけられる阿爺も阿爺だが、それをまた二階まで、えっちらおっちら担ぎ上げる御前も御前だね。やっぱりいくら年が違っても親子は爭われないものだ」

「ホホホホ兄さんはよっぽど馬鹿ね」

「馬鹿だって糸公と同じくらいな程度だあね。兄弟だもの」

「おやいやだ。そりゃ私は無論馬鹿ですわ。馬鹿ですけれども、兄さんも馬鹿よ」

「馬鹿よか。だから御互に馬鹿よで好いじゃあないか」

「だって証拠があるんですもの」

「馬鹿の証拠がかい」

「ええ」

「そりゃ糸公の大発明だ。どんな証拠があるんだね」

「その盆栽はね」

「うん、この盆栽は」

「その盆栽はね――知らなくって」

「知らないとは」

「私大嫌よ」

「へええ、今度こっちの大発明だ。ハハハハ。嫌なものを、なんでまた持って来たんだ。重いだろうに」

「阿父さまが御自分で持っていらしったのよ」

「何だって」

「日が中って二階の方が松のために好いって」