Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lesen Sie 虞美人草 (ぐびじんそう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.559 Zeichen · 401 Bildschirme

Aozora Bunko

二三日で熱が退かないと云って焦慮るような軽い病症ではあるまい。知らせれば心配する。云わねば気で通す。その上疳を起す。この調子で進んで行くと、一年の後には神経が赤裸になって、空気に触れても飛び上がるかも知れない。――昨夜小夜子は眼を合せなかった。

「羽織でも召していらしったら好いでしょう」

孤堂先生は返事をせずに、

「験温器があるかい。一つ計ってみよう」と云う。小夜子は茶の間へ立つ。

「どうかなすったんですか」と浅井君が無雑作に尋ねた。

「いえ、ちっと風邪を引いてね」

「はあ、そうですか。――もう若葉がだいぶ出ましたな」と云った。先生の病気に対してはまるで同情も頓着もなかった。病気の源因と、経過と、容体を精しく聞いて貰おうと思っていた先生は当が外れた。

「おい、無いかね。どうした」と次の間を向いて、常よりは大きな声を出す。ついでに咳が二つ出た。

「はい、ただ今」と小さい声が答えた。が験温器を持って出る様子がない。先生は浅井君の方を向いて

「はあ、そうかい」と気のない返事をした。

浅井君はつまらなくなる。早く用を片づけて帰ろうと思う。

「先生小野はいっこう駄目ですな、ハイカラにばかりなって。