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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんぱくせき

蛋白石

宮本 百合子

Lesen Sie 蛋白石 (たんぱくせき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.056 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

真黒な体の男や女が山の中の浅い井戸の様に自然に温泉の湧く穴につかってガヤガヤさわいで居るのを見た時はまるで南洋にでも行った様に珍らしさと気味悪さがゴッチャになって大いそぎで帰ったなんかとも云った。

千世子は山形の五色の温泉へ祖母と一緒に行った時、湯殿をのぞいて居た青光りのする眼玉を思い出して身ぶるいの出る様な気がした。

「私の行った温泉の中で飯坂の温泉はかなり気持がようござんしたよ。

私は妙に東北の温泉へばっかり行きましたからねえ。

和久屋ってね、

昔お女郎屋をして居たんだって、

作りなんか、かなり違いましたけど磨きの行き届いた広い階子や女王のきゃしゃな遊芸の上手なのなんかはどことなし他所と違ってました。

雨なんか降ると主婦と娘の、琴と胡弓の合奏をきかしてもらいましたっけ。

でもまあ一人で行くのに温泉は適しませんねえ。」

こんな事を云いながら急に落つかない気持になって居た。

二人はこの頃の海は見つめてると目を悪くするから気をつけなければいけないとか、きっと送って行ってあげるから知らせろとか云った。

「私は貴方を弟あつかいに仕様とするし貴方は私を妹あつかいにする気で居る」