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Japanische Klassiker mit Furigana

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はちがだんごをこしらえるはなし

蜂が団子をこしらえる話

寺田 寅彦

Lesen Sie 蜂が団子をこしらえる話 (はちがだんごをこしらえるはなし) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.564 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

立ち際にその尾部から一、二滴の透明な液体を分泌するのがよく見えた。おそらく噛みながら吸い取った毛虫の汁で腹が膨れた結果かもしれない。

残りの半分を今に取りに来るのではあるまいかと思ったので、ものの十分ほども待っていたその間に全く別の方向から同じような蜂が飛んで来て薔薇の上をしばらくあさっていたが、さっきの団子の残りの半分のつい近くまで行っても気付かないで、そのうちどこかへ飛んで行ってしまった。

二時間もたって見に行った時には、毛虫の半分の団塊はもうなくなっていた。それは何物が持ち去ったかよくは分らない。しかし多くの蜂について従来知られている事実から推してこの残りの半分も、それの正当な権利者の巣に搬ばれたものと思ってもいいだろう。実際は他の巣の住民に横領されたかもそれは分らない。

私はこの蜂の巣を見付けたい、そしてこの珍奇な虫の団子がそこでいかに処理されるかを知りたいものだと思っている。

虫の行為はやはり虫の行為であって、人間とは関係はない事である。人として虫に劣るべけんやというような結論は今日では全く無意味な事である。それにもかかわらず虫のする事を見ていると実に面白い。