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Japanische Klassiker mit Furigana

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くものゆめ

蜘蛛の夢

岡本 綺堂

Lesen Sie 蜘蛛の夢 (くものゆめ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.189 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

かれは六兵衛の不成功を責めた。あわせて今日までなんの通知もしなかった彼の横着をなじって、去年あずけて行った二百円の金をかえせと迫った。その申訳に困って、六兵衛は更に新しい卵を見つけて来ると約束した。かれは三日ほど仕事を休んで、山の奥をそれからそれへと探しあるいたが、霊鳥の巣は見付からなかった。よんどころなしに彼は鶯の巣から時鳥の卵を捕って来て、磯貝の手前を一時つくろっておいたが、その秘密を知っている娘はひどく心配した。さりとて二百円の金を返す目当てはとてもないので、どうなることかと案じているうちに、卵は孵った。六兵衛は、その時鳥の雛を磯貝の旅館へ持って行ってみせると、なんにも知らない彼は非常に喜んだ。六兵衛が帰ったあとで、磯貝はこれを宿の者に自慢らしく見せると、おなじ鶯の巣に育ちながらもそれは慈悲心鳥でないことが証明されたので、彼はまた怒った。八月七日の午後に、磯貝はかの雛鳥の籠をさげて六兵衛の店へ押掛けて行って、再びその横着を責めた。かれは詐欺取財として六兵衛を告訴するといきまいて帰った。

お冬はもう堪らなくなった。このままにしておけば父が罪人にならなければならないので、彼女はすぐに磯貝のあとを追っていって、泣いて父の罪を詫びると、磯貝は少し相談があるから一緒に来いといって、無理に彼女を中禅寺の宿屋へ