Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はえおとこ

蠅男

海野 十三

Lesen Sie 蠅男 (はえおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.129 Zeichen · 237 Bildschirme

Aozora Bunko

「こんなものがあるようでは、もっとその辺に落ちてやしませんか」

「そうやな。こら、えらいこっちゃ。――おお鎖骨があった。まだあるぜ。――」

大川は灰の中から、人骨をいくつも掘りだした。その数は皆で、五つ六つとなった。

「――もう有りまへんな。こうっと、胸の辺の骨ばかりやが、わりあいに数が少いなア」

と、彼は不審の面持で、なにごとかを考えている様子だった。

それにしても人骨である限り、主人の留守になった建物の中のストーブに、こんなものが入っているとは、なんという愕くべきことだろう。一体この骨の主は、何者だろう。

「あのひどい臭気から推して考えると、もっと骨が見つかるはずですね」と帆村が云った。彼は跼んで、しばらくストーブの中をいろいろな角度から覗きこんでいたが、ややあって、ひどく愕いたような声をだした。

「呀ッ。ありましたありました。肋骨が一本、ストーブの煙道のところからブラ下っていますよ。煙道の中が怪しい」

「ナニ煙道の中が……」と、顔色をサッと変えた大川巡査部長は、火掻き棒を右手にグッと握ると、燃えさかる石炭をすこし横に除け、それから下から上に向って火掻き棒をズーッと挿しこみ、力まかせにそこらを掻きまわした。