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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちまんだらしちょうぶし

血曼陀羅紙帳武士

国枝 史郎

Lesen Sie 血曼陀羅紙帳武士 (ちまんだらしちょうぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.970 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

「脇差しを捨てろ!」

二人の乾児は脇差しを投げ出した。

左門へ立ち向かっては子供のようにあしらわれる頼母ではあったが、本来が勝れた腕前、博徒や用心棒に対しては段違いに強く、瞬間に四人を斃し、二人を追い、二人を生擒にしてしまったのである。

頼母はホッとし、大息を吐き、しばらくは茫然としていた。

(恩こそあれ、怨みのない五郎蔵殿の乾児衆を殺したとは……)

武蔵屋で、左門と出会った時、五郎蔵たちに助けられなかったならば、自分は手もなく左門に討ち取られたことであろう! 五郎蔵殿とその乾児衆とは、自分にとっては恩人に相違ない! それを、時の機勢とはいえ、先方から仕掛けた刃傷沙汰とはいえ、その恩人の乾児を四人殺したとは……。

(殺生な!)その優しい心から、頼母は暗然とせざるを得なかった。

と、その時、頭上から、

「頼母様アーッ」

と叫ぶ、女の声が聞こえて来た。頼母はハッとし、気が附き、声の来た方を振り仰いだ。半分死にはいり、ほとんど人心地のなかったお浦が、今の乱闘騒ぎで、正気を取り戻したらしく、藍のように蒼い顔を、薄暗い梁の下に浮き出させ、血走った眼で、思慕に堪えないように、じっと頼母を見下ろしていたが、紫ばんだ唇を動かしたかと思うと、