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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちまんだらしちょうぶし

血曼陀羅紙帳武士

国枝 史郎

Lesen Sie 血曼陀羅紙帳武士 (ちまんだらしちょうぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.970 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

「おおおお、そんな苦労まで、栞や、お前にかけたのかねえ。……野中の道了※(感嘆符疑問符、1-8-78) うむ、道了塚!」

と、薪左衛門は、グッと眼を据えた。

「するとお父様には、それを真の道了様と思われ、毎晩のように、躄り車に乗られ、塚の周囲をお廻りなさいましてございます」

「あさましいことだったのう」

「ところが、数日前の晩のことでございますが、加担人として、お泊まりくださいました、伊東頼母様と仰せられるお方が、その塚のあたりを逍遙っておられますと、お父様が、来栖勘兵衛と勘違いされ、『勘兵衛、これ、汝に逢ったら、云おう云おうと思っていたのだが、野中の道了での決闘、俺は今に怨恨に思っているぞ。……事実を誣い、俺に濡れ衣を着せたあげく、股へ一太刀! ……おのれ勘兵衛、もう一度野中の道了で決闘し、雌雄を決しようと、長い長い間、機会の来るのを待っていたのだ』とおっしゃったそうでございます」

「野中の道了での決闘? フーム……」

と、薪左衛門は考え込んだ。

(野中の道了で、来栖勘兵衛と、俺は、決闘した覚えはある。……だが何んの理由で、決闘したのだろう?)

彼には、肝心のことが解らなかった。