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Japanische Klassiker mit Furigana

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けつえきがたさつじんじけん

血液型殺人事件

甲賀 三郎

Lesen Sie 血液型殺人事件 (けつえきがたさつじんじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.256 Zeichen · 71 Bildschirme

Aozora Bunko

毛沼博士は自分に都合のいい人間は、よく可愛がるが、都合の悪い人間は排斥するし、昨日までよくても、今日はもう悪くなるという風だが、笠神博士は自分の悪口をいうような人間でも、学問の上で見所があれば、どこまでも親切に面倒を見る。交際えば交際うほど、親しくすればするほど、味の出て来る人である。

私はN大学のA教授のように、血液型で人の性質が定るものだとは考えない。然し、毛沼博士と笠神博士との血液型が、全く異っているのは、興味のある事だと思う。即ち毛沼博士はB型で、笠神博士はA型なのだ。而もこの血液型の相違が、後に傷しい悲劇の重大要素となり、この物語の骨子ともなるのだから、軽々しく見逃すことは出来ないのだ。

人間の血液型については、今日では殆ど常識的になっているから、ここに改めて諄々しく述べる必要はないが、後にこの物語に重大な関係を持って来るし、私を笠神博士に結びつけたのも、血液型の問題が重要な役目をしているので、ここで鳥渡触れたいと思う。

笠神博士が法医学が専門であることは既に述べたが、先生は血液型については、最も深く研究せられて、その第一の権威者なのである。