Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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けつえきがたさつじんじけん

血液型殺人事件

甲賀 三郎

Lesen Sie 血液型殺人事件 (けつえきがたさつじんじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.256 Zeichen · 71 Bildschirme

Aozora Bunko

「どういう事ですか」

「つまり、何故ですね、何故、O型とA型から、B型が生れるか」

「何の事です。それは」

「そういう事ですね。O型とA型の両親からB型が生れるのは何故か、という事なんでしょう」

「それと前の言葉とどういう関係があるんですか」

「分りません」

「ふん」

署長は仕方がないという風にうなずいた。

私は訊いた。

「一体なんです。之は」

「毛沼博士の寝室で発見されたんです」

「へえ」

意外だったが、意外というだけで、それ以上の考えは出なかった。それよりも、今まで肝腎の事を少しも分らせないで、散々尋問された事に気がついたのだった。私は最早猶予が出来なかった。

「毛沼博士はどうして死んだんですか」

「瓦斯の中毒ですよ。ストーブ管がどうしてか外れたんですね。部屋中に瓦斯が充満していてね、今朝八時頃に漸く発見されたのです」

「過失ですか。博士の」

「まあ、そうでしょうね。部屋の扉が内側から鍵がかかっていましたからね」

「じゃ、博士が管を蹴飛ばしでもしたんでしょうか。私が出た時には、確かについていましたから」

「そうです。博士が少くても一度起きたという事は確かですから。鍵を掛ける時にですね」