Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
まちはふるさと
街はふるさと
Lesen Sie 街はふるさと (まちはふるさと) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.435 Zeichen · 389 Bildschirme
救われないから」
「救われたかないんだから、いいやな」
「あんたのことじゃないのよ。救われない顔、見せられる方が因果だから。あんたぐらいの年配の人は、たのもしいような顔をするものさ。公衆衛生だから。街路美化週間なんていうわね」
「で、女のことを、言ったかい」
「誰のことを?」
「おい。ハッキリ、言えよ」
「あんた、シッカリ、しなさいよ」
ルミ子は青木を見つめた。
「あんたぐらいの年になって、そんなことが気がかりなの? 女のことを言ったか、言わなかったか、なんて」
「おい。割りきったようなことを云うな」
「そう。でもね。その女の人が、気の毒だと思うのよ。年配のオジサンが、こう救われなくちゃアね」
「ま、いいやな。とにかく、女のことを、何か言ったかい?」
「言わなかった」
また、ルミ子は青木を見つめた。
「それで、安心した? あわれじゃないの」
「バカな。人間とコンクリートをまちがえちゃアいけないよ。じゃア、失敬。可愛いお嬢さん」
青木はアパートをとびだした。
泣き男
一
穂積が京都へきて、話のついでに、青木と記代子のことを長平に語ってきかせた。記代子が長平の姪であることは百も承知のはずだが、千里距てた異邦人の噂をしているように、うっかりすると聞きもらしそうな話し方であった。