Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おやこのあいのかんせい

親子の愛の完成

羽仁 もと子

Lesen Sie 親子の愛の完成 (おやこのあいのかんせい) von 羽仁 もと子 (はにもとこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.921 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

親子の日々の生活はいったいこのようにすぎてゆくのです。寒中に筍をほってこいといわれても、唯々諾々としていられるのは、一方では親という絶対の専制君主の下に生まれ落ちるから圧迫されて、極端に奴隷的の心持ちをやしなわれ、一方ではのんきなむかしの時代の人は、いまの人よりはずっとずっと鈍感であったからだろうと思います。今日のふつうの人間は、親も子も敏感になっています。それだけ世の中が進歩したのです。この進歩をいま少し徹底させて、また自分は親だから自分の身よりも子供を愛している、子供のことはなんでもよくわかっていると思うような、軽率なまちがいから脱出して、忠実に子供の要求を知りたい、そうしてそれによって子供を教え導かなくてはならない、子供に対して私たちの同情はいつも不十分である、もっと謙遜な忠実な態度になりたいと、心がけて努めることができたなら、ほんとうに親思いの子供を私たちが持つことができるように思います。親思いの子供を欲しいというのも、自分のためになるからでなく、子供自身の幸福のために、まず第一にそれをねがって努めなくてはなりません。自分の愛し得る親をもっているということは、その子供自身の大いなる幸福だからであります。