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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

「何故?」

「渡辺章三のお父さんは頭が禿げているの。あれぐらいでもあんなに笑うんだから、お祖父さんなら迚も笑われますよ」

と浩二は真面目になって主張したので、皆クスクス笑い出した。

「おやおや、それがいけないのかい?」

とお祖父さんは頭を掻いて、

「禿げてはいるが、未だ極く世間並みの積りだがなあ」

「それ以上はありませんでしょうよ」

とお父さんも一寸敬意を表した。

「あら、その人なら私の方へも来ましたわ。私の方の渡辺さんは浩ちゃんの方の子の姉さんですからね」

と千代子が言った。

「矢っ張り笑ったのかい?」

「ええ。少し。そうして後から先生に叱られたわ。でも禿げているんですもの。お祖父さんよりは余っ程ひどいのよ」

「僕はお祖父さんの方がひどいと思う」

「だって私、お祖父さんのは笑わないことよ」

「それは慣れているからさ」

と浩二と千代子はお祖父さんの頭で議論を始めた。

「それでは参観は思い止まるかな。後から子供達が叱られたりしちゃ飛んだ罪作りだ」

とお祖父さんも笑って諦めた。

「子供は天真爛漫ね」

と郁子が大人ぶった。

「時に源太郎や、もうソロソロラジオが来るだろう。今夜は何だい?」