Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
腹がへっていなくても、これが癖だ。職業が新聞記者で始終自家の説ばかり主張しているから、他の言うことが容易に耳に入らないのだろう。但しイヨイヨ逃げ切れなくなれば、
「うむ、然うか。その相談か。よし。よし。しかしお手軟かに願うぜ。お前に相談をかけられると決して徳はつかないんだから恐れ入るよ」
と覚悟をするところを見ると、初めの中は方針として空耳を使うのかも知れない。
「スミスさんて迚も太ったお婆さんね。そうして面白い方よ」
と郁子が話の切れ目へ更びスミスさんを持ち込んだ。
「郁子はお母さんの英語を聞いたのかい?」
とお父さんは早速相手になった。
「いいえ、日本語よ。時々英語をお使いになりますけれど」
「お母さんがかい?」
「何方も」
「お母さんの英語よりも西洋人の日本語の方が余っ程うまかったろう?」
「それは無論然うよ。ねえ、お母さん?」
「オホホ、私、英語なんかもう悉皆忘れてしまいましたわ。こんなに大勢子供があるんですもの」
とお母さんは妙なところへ責任を持って来た。年を取るのも物忘れをするのも皆子供の所為だと思っているらしい。
「お父さん、家はサンドウイッチですとさ。