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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

と答えた。そこで俺は又感心した」

「よく感心なさるのね」

と敏子は策の施しようがない。

「いや。お前達は知るまいが、独逸語では名詞が男性女性中性の三種類に分れている。英語と違って複雑だからね」

「仏蘭西語も然うですってね?」

と僕が口を出した。僕は英語をやっているし、お父さんも英国贔屓でロンドンタイムス以上の新聞は世界にないと信じているのだから、独逸ばかり豪いように言われると好い心持がしない。

「仏蘭西語は男性と女性丈けだよ。独逸語より簡単だ。つまり浩二は独逸式に品物を見ているから豪いのさ。矢っ張り頭が好いんだね」

とお祖父さんは少尉か中尉の頃独逸へ留学したことがあるから、大の独逸贔屓だ。何しろ前のカイゼルが未だ皇太子時代でビスマルクもモルトケも生きていたというのだから身に沁みている。欧洲大戦争の折も最後まで独逸が勝つと信じていた賢明な陸軍将校の一人である。

「大変むずかしいんでございますわね」

とお母さんは誰が褒められても嬉しがる。

「何処へ行ったね? 浩二は」

「庭で千代子と遊んでいましょう」

「然うかい。成程、声が聞える。ああいう悧巧な子は殊に教育が大切だよ。