Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
浩二もブル公が喧嘩をすれば泣いて騒ぐ方だから、声を聞きつけて飛んで来たのだった。僕が叱るとブル公は直ぐに静まった。
「自分で思っているほど人相の好くない証拠ですな。毎度吠えられます」
と先生は能く冗談を言う。
「いいえ、未だお馴染みにならないからです」
と僕は花を持たせてやった。
「さあ、どうぞ。又吠えられましたな。取次がなくても分ります」
とお祖父さんは出迎えて杉山さんを吠えられるに定ったものと認めている。
「犬嫌いは何処へ行っても吠えられますが、お宅のは殊に恐れます。普通のと違って顔も体躯も真四角ですからな。それに隈取りになっていて相が悪いです。無論洋犬でしょう?」
「ブルですよ」
「ブルと申しますと?」
「ブルドッグです」
「ははあ。ブルドッグと申すのは洋犬のことですか?」
「英国産です」
「英国ですか? 国丈けは合っています。いやはや、私はお蔭で一つ学問をしましたよ。矢っ張り口は利いて見るものですな」
「何うなさいました?」
「私は欧洲戦争当時からブルドッグを英国の将軍だとばかり信じ切っていましたが、犬とは驚きますな。一大発見です。道理で時々辻褄が合わないと思いましたよ。