Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
何もしないものに食ってかかって来るところは成人した新女性によく似ている。
「何だい。女、女、女!」
とこの時浩二は男性に対する挑戦に応じて、中姉さんの方へ頤を二三度突き出した。これは末っ子で尋常一年だ。将来結婚して女のお世話になることには未だ思い到らないから、女といえば男の敵ぐらいに心得ている。
「女が何うしたの?」
と敏子は聞き捨てにしない。
「女!」
「女が何うしたんですよ。真正に厭やな子ね。お祖父さんが、この子は男だから豪いなんて仰有るものだから、好い気になっているんだわ」
「女、女!」
と浩二は女という言葉が有らゆる種類の軽侮を尽している積りだ。
「やあい! 何も言うことがないもんだから。やあい!」
「敏子、いけませんよ、大きな体をして相手になって。浩二もお黙りなさい。千代子を御覧。おとなしいこと」
とお母さんもナカナカお骨折りである。お給仕の手伝い丈けでも好い加減忙しい上に、姉弟喧嘩の取支えをしなければならない。褒められた千代子は益※(二の字点、1-2-22)澄まし返った。尋常四年なら先ずこれぐらいの程度だろう。浩二は千代子に学んで静まった。
間もなくお父さんは、