Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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けいりゃくにじゅうせん

計略二重戦

甲賀 三郎

Lesen Sie 計略二重戦 (けいりゃくにじゅうせん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.953 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

部屋の中は真暗です。少佐は扉を開けて廊下に出ました。廊下も真暗です。少佐は爪先探りに進んで行きました。すると、不意に横から少佐目がけて、パッと懐中電灯が照されました。そうして同時に、固いものが少佐の脇腹に当りました。少佐はハッと驚いて両手を上げました。ピストルの筒口が横腹に突きつけられたのです。ああ少佐はとうとう敵に捕ったのです。

「ハハハハ、よくお出になりました。私が案内いたします。さあ、お歩きなさい」

嘲るように云ったのはシムソンでした。さすがに間謀を勤めるだけあって、アクセントは少し変ですが、日本語はうまいものです。

仁科少佐はピストルを突きつけられて、両手を挙げたまま、前の方に押し進められました。

やがて、少佐はシムソンの居間らしい部屋の中に追い入れられました。シムソンは少佐のポケットを調べて、持っていたピストルを取り上げました。

「まあ、おかけなさい」

シムソンは前にあった椅子を指しました。仁科少佐は残念そうな顔をしましたが、云われるままに椅子にかけました。

シムソンは少佐の前の肘付椅子にドッカリ腰を下しました。そうして、油断なくピストルを突きつけながら、