Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうもんちょう
註文帳
泉 鏡花
Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme
(五助さん、これでしょう、)と晩方遊女が遣った図にそっくりだ。はっと思うトタンに背向になって仰向けに、そうよ、上口の方にかかった、姿見を見た。すると髪がざらざらと崩れたというもんだ、姿見に映った顔だぜ、その顔がまた遊女そのままだから、キャッといったい。」
二十五
されば五助が夢に見たのは、欽之助が不思議の因縁で、雪の夜に、お若が紅梅の寮に宿ったについての、委しい順序ではなく、遊女の霊が、見棄てられたその恋人の血筋の者を、二上屋の女に殺させると叫んだのも、覚際にフト刺戟された想像に留まったのであるが、しかしそれは不幸にも事実であった。宵におびやかされた名残とばかり、さまでには思わなかった作平も、まさしく少い声の男に、寮の道を教えたので、すてもおかず、ともかくもと大急ぎで、出掛ける拍子に、棒を小腋に引きそばめた臆病ものの可笑さよ。
戸外へ出ると、もう先刻から雪の降る底に雲の行交う中に、薄く隠れ、鮮かに顕れていたのがすっかり月の夜に変った。火の番の最後の鉄棒遠く響いて廓の春の有明なり。
出合頭に人が一人通ったので、やにわに棒を突立てたけれども、何、それは怪しいものにあらず、