Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうほうちゅうけいきょく

諜報中継局

海野 十三

Lesen Sie 諜報中継局 (ちょうほうちゅうけいきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.537 Zeichen · 40 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほうほう」「驚異だ」「テイクロトロンを早く見たいものだ」などの声あり。

テイラー博士「余の苦心せるところは、如何にして原子崩壊の際生ずるエネルギーを、航空機推進力に転換せしめるかということ、それから如何にして最少のエネルギーを取出すかということであった。殊に後者については、諸君は何故に最少のエネルギーを取出すことに苦心するかと思われるだろうが、抑々原子崩壊によって生ずるエネルギーはものすごく強大であって、僅か角砂糖ほどのものを崩壊することによって生ずるエネルギーで、わが国の全艦隊を天空一哩の上へまで吹き上げることが出来るのである。されば左様なエネルギーを今出しても、それを扱い得るものがない。故に、今日の飛行機なり戦車なり軍艦を動かし得る程度の微少エネルギーを放出せしめんとすれば、勢いボロンの量を微少にしなければならぬ。かかる程度の微少量のボロンを計量し、それをテイクロトロンに装填するのであるが、この計量が至極むずかしい」

「なるほど」「もっともだ」「微少のボロンを測り、微少のエネルギーを出すことに苦心するとは皮肉な現象だ」などという者あり。

テイラー博士「実は本日ここへ試作のテイクロトロンを持参して、諸君の高覧に供したいと思っていたところ、出掛けるときまでに間に合わなかった」