Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうほうちゅうけいきょく
諜報中継局
海野 十三
Lesen Sie 諜報中継局 (ちょうほうちゅうけいきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.537 Zeichen · 40 Bildschirme
さもなければ、そんなことをいうはずはない。おれたちを怒らせて、何を得るか、分っているはずだ」
ゼルコフ退場し、扉が閉まる。ブザーが鳴る。秘書カスリン女史が入ってくる。
秘書「大統領閣下……」
大統領「おう、ミス・カスリン。医師を呼んでくれたまえ。疲れを直す注射を、すぐやってもらいたい。今日はひどく疲れた」
秘書「はい、只今」
秘書電話機を取上げ、医師を呼ぶ。すぐ来るという返事があった。これを大統領に通ずる。
秘書「御用はこれで……」
大統領「ない。またゼルコフが来るかもしれん。来たら、病気で寝ているといってくれたまえ」
秘書「はい、かしこまりました、われらの閣下。あのう、ゼルコフは、さっきぷんぷんして戻っていきました」
大統領「ふん。なんといったって、大統領となってしまえばこっちのものだ。国民はわしを支持しているのだ。国民は、わしが世界の帝王になることを望んでいるのだ」
突然ゼルコフが、この部屋へ闖入してくる。
ゼルコフ「おい大統領。言い残したことがある。君は君の政策戦略に責任を持つね」
大統領「御念に及び申さぬ」
ゼルコフ「もし失敗したらどうする。そのとき君は責任を執って辞職するか」