Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まめせんすいていのゆくえ

豆潜水艇の行方

海野 十三

Lesen Sie 豆潜水艇の行方 (まめせんすいていのゆくえ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.245 Zeichen · 41 Bildschirme

Aozora Bunko

「いいや、ちがう。グアム島へいくのには、もっと日数がかかるはずだ」

青木学士が、うちけしました。グアム島でないとすると、いよいよこれはふしぎなことです。一体ここはどこなのでしょう。

エンジンの音

とんとん、とん、とんとんととん。

今しめたばかりの口蓋が、外からしきりにたたかれるのでした。春夫少年は、青木学士の顔を見上げて、

「青木さん、あの音は、なんですか」

といえば、青木学士は、しっといって、目をくるくるさせました。青木学士は、そのとんとんいう音に、じっと耳をすましています。

しばらくして、青木学士は春夫のうでをぐっとつかみ、

「あれはモールス符号だよ。国際通信の符号によって、あの音をとくと、『ここを、すぐあけろ。あけないと、外から焼き切るぞ』といっているのだ。焼き切られては困るぞ」

「焼き切るぞなんて、けしからんアメリカの水兵ですね」

「しかし、本当に焼き切られてしまっては、とりかえしがつかない。なぜといって、口蓋に大孔があくわけだから、そうなると、この豆潜水艇は、二度と水の中へもぐれなくなるわけだ。だから、しかたがない。しゃくにさわるが、艇を傷つけられてしまってもこまるから、口蓋をあけることにしよう」