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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶたきちとヒョロこ

豚吉とヒョロ子

三鳥山人

Lesen Sie 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) von 三鳥山人 (みどりさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.498 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

「かしこまりました」

と、亭主は無茶先生たちの居る二階を降りてゆきましたが、間もなく手拭で鉢巻きをしたお神さんをおぶっこして上って来て、無茶先生の前にソッと卸しました。そのあとから上って来たさっきの番頭は、お酒を一斗樽ごと抱えて来て無茶先生の前に置きました。

無茶先生はその樽の栓を取ると、両手に抱えてグーグーグーグー一息に呑み初めましたが、やがて飲んでしまいますと、

「アー。久し振り樽ごとお酒を飲んで美味かった。ドレ、お神さん。顔を見せろ」

とお神さんの顎に手をかけて顔をジッと見ておりましたが、忽ち割れ鐘のような声で笑い出しました。

「アアアアアア。なるほど、頭が痛そうな顔をしているな。コレ、お神さん。お前はなあ、あんまり主人に我儘を云ったり、番頭や丁稚を叱りつけたりするから頭が痛いんだぞ。しかし、その病気はすぐなおるから心配するな。これから頭が痛い時はすぐに、主人にこうしてもらえ」

と云ううちに、右の手で岩のような拳固を作って、お神さんの右の横面をグワーンとなぐりつけました。お神さんは、

「ギャッ」

というなり眼をまわして、左の方へたおれかかりました。