Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

まけないしょうねん

負けない少年

吉田 甲子太郎

Lesen Sie 負けない少年 (まけないしょうねん) von 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.019 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

紐のように長い鯨髭が、やがて彼の掌の中へかくれてしまいます。それから急にはなすと、ぴんと前のように伸びました。彼はこんどは鯨の脂肉のかたまりを一つ取りあげました。

「この小さな鯨の脂肉を、こんなふうに中をくぼませます。この中へしっかり巻いた鯨髭を押し込んで、その上にもう一つ脂肉をぎゅっとくっつけるのです。これをまるめて外へ出しておくと、一晩のうちにかんかんにこおりついてしまいます。熊がこの小さな球を呑み込むと脂肉はとける、さきのとんがった鯨髭がしゃっきり突立って、熊のはらわたに突きささります。そこで熊は病気になるのです。熊がすっかり弱りきるのを待って、鎗で突き殺す。まったくわけのないことですよ」

それを聞いていた一同は感心のあまり思わず声をあげました。そして、すっかりキーシュの話をのみ込みました。

キーシュは魔法の力をかりず、頭の力を使ったのです。そして一番みすぼらしい雪小屋から出て、村の頭になりました。彼が生きていた間じゅう、彼の村人は栄え、夜、食べる肉がないといって泣くものは一人もなかったということです。