Japanische Klassiker mit Furigana
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ひんみんくらぶ
貧民倶楽部
泉 鏡花
Lesen Sie 貧民倶楽部 (ひんみんくらぶ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.333 Zeichen · 111 Bildschirme
毛虫、芋虫、蛆、百足、続々として長蛇のごとし。
中陣には音楽家あり。破三味線、盲目の琴、南無妙太鼓、四ツ竹などを、叩立て、掻鳴して、奇異なる雑音遠くに達る。
棍棒を取れる屠犬児、籠を担える屑屋、いずれも究竟の漢、隊の左右に翼たり。
また先刻に便所より顕れしお丹といえる女乞食、今この処に殿せり。
総勢数えて三十余人、草履あるいは跣足にて、砂を蹴立て、埃を浴び、一団の紅塵瞑朦たるに乗じて、疾鬼横行の観あり。
綾子は袖にて顔を蔽いぬ。
車夫は飛ぶがごとくに馳す。
咄嗟にお丹乞食は、一種異様の光を帯びたる眼をもて屹と見送り、「あの邸さ。」と綾子を指して、「秀坊を入れとく内は。」傍の者に囁きぬ。
一列の疫病神は、天を畏れず地を憚らず、ましてや人に恥ずる色無く、おもむろに大道筋を練って通り、芝――町なる六六館の門前に到れる時、殿なせるお丹乞食、「ここだよ――ここだよ。」
声の下、鳴物の音を静めて、常山の蛇まず鎌首を侵入せり。
門衛遽しく遮って、「こらこら、ここは寺院じゃないぞ。今日葬式のあるなあ一町ばかり西の方だ。」
と早口に罵れば、旗を持てる先達の女房、両足を広げてずいと立ち、