Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あかいえりまき

赤いえり巻き

小川 未明

Lesen Sie 赤いえり巻き (あかいえりまき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.686 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「私、赤いえり巻きなんか、いやになった。」と、お花はいいました。

「なぜ、きれいでいいじゃないか。それに、おまえの姉さんが、買ってくだきったのだから……。」と、家のものがいいますと、お花は、下を向いてだまっていました。

お花には、もうだいぶ、給金がたまったころであります。このごろは、都会の娘の持ちそうなものがほしくなったとみえて、白粉や、香油のびんなども、いつのまにか買ったものが、戸だなの中にかくしてありました。

ある、風の吹く日のこと、彼女は外から帰ると、ちがった水色の流行の長えり巻きをしていました。

「そんないいのを買ったのかい。赤いえり巻きはどうしたの?」と、奥さまは聞かれたのです。

彼女は、顔を赤くして、笑っていたが、

「汚したので、さおにかけておきましたら、とんびがさらっていってしまいました。」と、顔をあげて答えました。

「とんびが? あの赤いえり巻きをさらっていったの?」と、奥さまは笑われました。

「はい、昨日のお昼ごろ、さらっていったんです。」

みんなは、顔を見合って笑いました。

「ほんとうかい?」

「うそだろう……。いやになったから、捨ててしまったのだろう……。