Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あかいカブトムシ

赤いカブトムシ

江戸川 乱歩

Lesen Sie 赤いカブトムシ (あかいカブトムシ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 23.237 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

ちんぴらども、よく来たな。きみたちのさがしていた赤いカブトムシは、このわしが持っている。ほら、ここにあるよ。」

まっさおなきょじんは、おそろしい声でそういうと、耳までさけた口をぱっくりあけました。

三日月がたの、まっ黒なほらあなのような口です。

その口から、ぺろぺろと赤いしたを出しました。そのしたの上に、まっかなカブトムシが乗っているではありませんか。

せいどうのまじんは、口の中に、ルビーのカブトムシをかくしていたのです。少年たちはそれを見ると、思わず、「あっ。」とさけびました。しかし、あい手はおそろしいかいぶつです。とりかえすことは、とてもできそうにありません。

「わははは……。これがほしくないのかね。おくびょうなちんぴらどもだな。くやしかったら、わしのかおまでのぼってきてみろ。そして、わしの口の中から、これをとり出せばいいのだ。わはははは……。そのゆうきが、きみたちにあるかね。」

せいどうのまじんは、少年たちをばかにしたように、大きなからだをゆすってわらうのでした。

「ちくしょう。みんな来たまえ。」

おとうさんから、けんどうをならっている、井上一郎くんはそうさけぶと、いきなり、かいぶつの右の足にしがみついていきました。