Japanische Klassiker mit Furigana
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あかいひめとくろいおうじ
赤い姫と黒い皇子
小川 未明
Lesen Sie 赤い姫と黒い皇子 (あかいひめとくろいおうじ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.237 Zeichen · 9 Bildschirme
風の吹く日も、黒のシルクハットをかぶって燕尾服を着た皇子を乗せた、この馬車の幻は走っていきました。
お姫さまは、もう、どうしたら、いちばんいいであろうかと迷っていられました。
「ああ、こうして、幻にうなされるというのも、わたしの運命であろう。」と、あるときは、思われました。
「わたしさえ、我慢をすれば、それでいいのだ。」と、あるときは考えられました。そのうちに、皇子のほうからは、たびたび催促があって、そのうえに、たくさんの金銀・宝石の類を車に積んで、お姫さまに贈られました。また、お姫さまは、二ひきの黒い、みごとな黒馬を皇子に貢ぎ物とせられたのです。
いよいよ、赤い姫君と黒い皇子とがご結婚をなされるといううわさがたちました。そのとき、一人のおばあさんの予言者が、姫君の前に現れて申しあげたのであります。このおばあさんは、これまでいろいろなことについて予言をしました。そして、みんなそれが当たったというので、この国の人々からおそれられ、よく知られていました。
「このご結婚は、赤と黒との結婚です。赤が、黒に見込まれている。お姫さま、あなたは、皇子に生き血を吸われることとなります。