Japanische Klassiker mit Furigana
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くまとしゃしょう
赤い鳥代表作集 2
木内 高音
Lesen Sie 赤い鳥代表作集 2 (くまとしゃしょう) von 木内 高音 (きうちたかね) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 14.043 Zeichen · 29 Bildschirme
そんなにならないうちに、だれかめし上がる方はないんですか。」
「ああ、お許しがでないとあたしたちもいただけやしないからね。それに、」と、女中は妙な顔をして笑いながらいいました。「そんなに心配しなくったっていいわよ。こっちでかってにくさらしたんだから、またいくらでもとってあげるわよ。お金さえ払やぁ、おまえさんの商売に損はないじゃあないの。」
「それはそうですけれど……」
要吉は、なんとなくむかむかするといっしょに悲しい気持になりました。店でくさらせるばかりでなく、こうして、おやしきの台所へきても、まだ、たべる人もなくくさらせる。大ぜいの人びとの手をかけて、やっとのことでここまで運ばれてきたとおとい品物がだれにもたべてもらえずにくさっていく。ただ、ごみ箱へすてられるためにばかり運ばれてくるとして、それでいいものだろうか。しかし、一方には、くさりかけた一山いくらのものでさえも、十分にはたべられない人びとが大ぜいいるのに。
「ああ、今夜もまた、あのやぶへ、くさりものをすてにいかなければならないのか。」
そう思うと、要吉はなんともいえないいやな気持になりました。