Japanische Klassiker mit Furigana
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えっちゅうつるぎだけ
越中劒岳
木暮 理太郎
Lesen Sie 越中劒岳 (えっちゅうつるぎだけ) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.680 Zeichen · 10 Bildschirme
いた重みのある感じを与える。これらの事が一度此山に接した者をして嘆美措く能わざらしむる所以であろう。
日本の山で其名に劒又は剣の字を有するものは少くない。四国の剣山、五剣山、剣尾山などは著明な例であるが、孰れも二千米に足りない山で、且つ其山容も名に相応しているとはいえないものがある。又山の最高点若しくは頂上の一峰を剣ヶ峰と呼んでいる例は、富士山、御岳、乗鞍岳、上野の武尊山、其他尚お多いのであるが、これは山の一部分に限られた称呼で比較にはならない。独り劒岳は二千九百九十八米即ち三千米(最近の測量に拠れば三千三米)と称して差支ない高度を保って、而も剣戟沖天の有様を呈した山容は、槍穂高を除けば南北日本アルプスを通じて之に比す可きものがない。これ程劒の名にふさわしい山は従って他に類がないのである。
劒岳の登路は尾根伝い及び谷伝いの二つに大別することが出来る。前者は別山から鶴ヶ御前山を経て尾根伝いに登るもの(南口)と、小窓若しくは三窓の雪渓を登って尾根を伝うもの(東口)と、早月川と白萩川との間の尾根を登るもの(北口)と、都合三つの登路がある。此中東口は尾根伝いと谷伝いと相半ばしている。