Japanische Klassiker mit Furigana
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おどるいっすんぼうし
踊る一寸法師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 踊る一寸法師 (おどるいっすんぼうし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.734 Zeichen · 16 Bildschirme
「ワハハハハハハハハハ」
何がおかしいのか、その火焔の中で、酔いしれた軽業師達が狂気の様に笑う声が、遙に聞えて来た。
何者であろう、テントの近くの丘の上で、子供の様な人影が、月を背にして踊っていた。彼は西瓜に似た丸いものを、提灯の様にぶら下げて、踊り狂っていた。
私は、余りの恐しさに、そこへ立すくんで、不思議な黒影を見つめた。
男は、さげていた丸いものを、両手で彼の口の所へ持って行った。そして、地だんだを踏みながら、その西瓜の様なものに食いついた。彼はそれを、離しては喰いつき、離しては喰いつき、さも楽しげに踊りつづけた。
水の様な月光が、変化踊の影法師を、真黒に浮き上らせていた。男の手にある丸い物から、そして彼自身の脣から、濃厚な、黒い液体が、ボトリボトリと垂れているのさえ、はっきりと見分けられた。