Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

Lesen Sie 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.926 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

月  日さくら 敬白

ちなみに英貨一片は日本の約四銭、一志がざっと五十銭に相当するこというまでもない。

さて。

そこで私たちも「日本へ帰ったような気」になって片隅に腰をおろし、耳へ飛びこんでくる雑然たる「日本」の物音を心しずかに味わっていると――。

給仕人と女給――ともに日本人――が二階の台所へ向って註文を通す声がはっきり聞える。

『定食ツウ!』

けだし「ツウ」は two にして二つの意味であろう。

『ナンバ・フォア、味噌汁スリイ願います。』

四番さんおみおつけ三つというところ。

『ワン新香、おうらい!』

『海苔まきフォア・六人!』

『ナンバ・セヴンのお椀まだですか。』

『十一番さん、御飯おかわり!』

皿の音、沢庵の香、お醤油のこげるにおい、おつゆを啜る盛大なひびき、「いらっしゃいまし」「お待ち遠さま」「有難う存じます」の声々――それに混じって食堂じゅうに色んな日本語が縦横に走り交している。

『おい君、巴里で行ったかい? え? ほら、あそこさ。例のところさ。はは。』

と大声を発しているのは、若い会社員の一団――恐らくは一つ橋出らしい郵船の人たち――の食卓である。