Japanische Klassiker mit Furigana
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
Lesen Sie 踊る地平線(下) (おどるちへいせん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.823 Zeichen · 283 Bildschirme
そしてこの黄瑪瑙の巻煙草パイプのように粋なランチャが、これから三週間私たちの自用車としてモンテ・カアロ公園の小径に park されるであろうし、19は三週間のあいだ私達が「ほんとに彼男だけは私たちが掘り出した宝石です」と言い得る、身綺麗で小気の利いた“My Good Man”となることであろう。
『僕らはこの車で、君に運転させて真直ぐ巴里からドライヴして来た気でこれからモンテ・キャアロへ乗り込むんだから、君も万事そのつもりで。』
私が言った。妻がつけ足した。
『そうしてムシュウ19はあたし達んところに三年――いいえ、足掛四年働いている忠実な忠実な運転手さんなの。この頃の召使いは腰が浮いてて困るんですけれど、あなただけは別なんですって。』
『そうだ。是非そういう風に考えていてもらいたいな。』
私が激励した。すると19はにこりともせずに答えるのだった。
『はい。皆さまがそう仰言いますので、すっかり承知しております。』
で、いきなり地面がうしろへ滑り出した。
ランチャの後部席には巴里一流の鞄店で買い集めて来た私たちのスウツケイスが晴天の朝のカプリ島のようにかがやいていた。