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Japanische Klassiker mit Furigana

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てんき

転機

伊藤 野枝

Lesen Sie 転機 (てんき) von 伊藤 野枝 (いとうのえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.656 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

こういうことを、いくら古い問題だからといって、知らぬ顔をしているのはひどい、私はM氏の話に感ずるあきたらなさを考え詰める程、だんだんにある憤激と焦慮が身内に湧き上がってくるのを感ずるのであった。

「Sという人は、K氏やH氏の処に、そのことで何か相談に来たんですか。」

今まで黙っていたTが突然に口を出した。

「ええ、まあそうなんです。しかし、村民もいまさら他からの救いをあてにしてるわけではないので、相談というのも、ほんの知らせかたがたの話に来たくらいのものなんですけれど、どうも話を聞いて見ると実に惨めなもんです。実際どうにかなるもんなら――」

M氏はそういって、どうにも手出しの出来ない事をもう一度述べてから、K氏のろくに相手にもならない心持は、多分、今当局に、他からいくら村民達の決心を呑み込ませようとしても無駄だから、やはりどこまでも、本人達によって示されなければ、手応えはあるまいということ、そうした場合になれば、ひとりでに世間の問題にもなるだろうという考えだろうと説明した。

「僕もそう思いますね。実際もう何とも仕方のない場合になってきているのですからねえ。