Japanische Klassiker mit Furigana
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じしょ
辞書
折口 信夫
Lesen Sie 辞書 (じしょ) von 折口 信夫 (おりくちしのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.790 Zeichen · 12 Bildschirme
言い換えると、信仰をもって伝えられているもののなかの文章を習ってことばを覚える。それによって、高い階級の人としての資格を作る。
だから早くから歌ことばにたいする知識はあり、それがだんだん書物をもつようになった。歌ことばを集めるということが、歌論、歌学と一つになってきて、歌学の一つの内容になってきた。われわれの口の文学は、追いつめれば、ことばになってしまう。日本文学の病弊をいちばんあらわしている俳諧は、単一な語の勢力に帰してしまう。約束的な語を入れねばならぬ。ともかく、辞書ができる以前にすでに、古代の語を集めようとする欲望が日本人にあった。生きていることばではなく、文学語である。そのあらわれが倭名鈔に結びついてできあがった。倭名鈔は中国の辞書の延長ということもあるが、もっと根本には右の欲求があった。
倭名鈔のできたのが、日本の辞書のできはじめではない。日本紀にその名のみえている『新字』も辞書だとすれば、天武天皇の時代で、とび抜けて早くからあったことになるが、それはちょっと信じられない。辞書は、倭名鈔の出るもっと古くからあったと同時に、その時代に通用している語と関係のない、古くからわれわれが持っていたと考えられていた語が、辞書に作られるという傾向が古くからあった。