Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうせいしょくみんせつ

遊星植民説

海野 十三

Lesen Sie 遊星植民説 (ゆうせいしょくみんせつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.014 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

「思いますワ、博士」

「そうかい、では此の窓から、外を覗いて御覧」

「アラ、博士。パノラマが見えますワ。宇宙の一角から、フットボール位の大きさに地球を見たところが……」

「よく御覧、その地球は、見る見る小さくなってゆく!」

「ああ、恐ろしいこと。ああ、あたしは気持が変になった!」

「耳を澄ましてごらん。エンジンの音がきこえるだろう。ロケットの機尾から、瓦斯を出している音もするだろう」

「では、もしや……」

「ロケットは、地球を離れること九十五万キロメートル」

「博士、冗談はよして、元の地球へ帰して下さい!」

「わしは、君のような、若くて美しい女性がこの室に入ってくれるのを待っていた」

「博士、あたしには許婚が……」

「わしのロケットはあの第三十八階ですべての出発準備を整えていたのだ。唯、欠けていたのは遊星植民に大事な一対の男女――男はこのわし。その相手の女さえ来てくれると、それで準備は完了したのだ。さあオリオン星座附近で、新しい遊星を見付けて降下しよう。そこでお前は、幾人もの仔を産むのだ。今は淋しいが、もう二十万年も経てば、地球位には賑やかになるよ。おお、なんと愉快な旅ではないか」