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Japanische Klassiker mit Furigana

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かじょうのいしき

過剰の意識

中井 正一

Lesen Sie 過剰の意識 (かじょうのいしき) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.259 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

ただその長いプロセスの結論として、ステッキを握り、握りこぶしを握って、時には相手をなじっているのである。

しかし、知るという以上、人間が地上に立ったという、二十万年の歴史、手が自由になった時の、その「自由」の感じを、まともに再び、継承し、意識し、受身でじゅうぶんに知らなくてはならない。

それからまた例えば、一人で独白をしてみて言語を創出した人間の長い、そして初めての愉快だったにちがいない気分をも、受身で知ってみるべきであろう。

そして、それらのことから、宇宙に、石ころだろうが、木ぎれであろうが、秩序と法則をもっているらしいことを発見した人間の初めてのたどたどしい驚き。これも思いかえしてみるべきである。

宇宙に、何も知らない宇宙に、こんな存在がただ一つ、いくら小さくてもただ一つできたこと、人間ができたこと、このことを、この世紀でもやはり驚くべきである。

たとえ五千年の歴史が、どんな誤りを犯していても、この二十万年の驚くべき現実に比べれば、四十日のすばらしい旅行の最後の一日に風邪をひいているようなものである。ただ一日いくら鼻をたらしていても、人間が鼻をたらすものであることを悲観して首をくくるというわけにはいくまい。