Japanische Klassiker mit Furigana
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みちはしだいにせまし
道は次第に狭し
北大路 魯山人
Lesen Sie 道は次第に狭し (みちはしだいにせまし) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.091 Zeichen · 11 Bildschirme
こういう人々は、第一義の誠実と親切心だけでは了解できかねる、いわゆる、半可通に属する連中であって、なにか賢い話を付け加えて押しつけなければ、美味いものも美味いとは言わない。
そこでこれらの手合いには、トリックを用いるのが一番よい。言わば、なんらかの手をもって得心させるのである。例えばここにある種の大根がある。こんな時、正直に名もない大根ですと言わずに、これは尾張の大根です、と言ってすすめる。すると彼は、尾張の大根は美味いという先入観念があるから、これは美味いと自分だけの能書つきで美味く食うのである。というのは、この種の手合いは概していずれもお国自慢であり、自分の知っているものだけが美味いと思っている。つまり、彼らは、どこそこのてんぷらが美味いとか、いずこのうなぎ、何々のすしと、そういうふうに美味いものの言い草をたくさん持っていて、それに合うものは美味く、それに合わないものは不味いとあらかじめ決めている。物知りの物知らずという連中であるが、その中には学者もいれば、料理専門家もいるが、これでは正しい食味評論家とは言えない。そんなわけで、もともと自分の舌で正しく美味不美味を判断するのでもなく、深い経験者でもないから、人の悪い話だが、これにはどうしても、トリックを用いて、食わせるよりほかはない。