Japanische Klassiker mit Furigana
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どうじょうじ(ひとまくげき)
道成寺(一幕劇)
郡 虎彦
Lesen Sie 道成寺(一幕劇) (どうじょうじ(ひとまくげき)) von 郡 虎彦 (こおりとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.256 Zeichen · 30 Bildschirme
(並びに血のいろと)しかも場に溢れたる景調は、あたかも最前の恐るべき幻影をまた繰り返し見んとするがごときを思わしむ。同一なる恐怖の重複。
妙念 (全く同一なる怒調)お前たちもやっぱり悪蛇の化性だな。そんなにいくつもの相に分れて、この山へ這い上って来たのだな。
妙信 (糸に操られて物言うごとく声音ことごとく変じて)そのような恐ろしい者ではございませぬ。私どもでございます。あなたのお身と同じこの山の僧徒たちでございます。
妙念 そんならなぜ物を言わないのだ。腐れたされこうべのように首を並べて、慄えてばかりいるのは何だ。(間)僧徒たちの姿にのりうつって、この鐘へ取り付こうとするにちがいないわ。自分の名を称えて見ろ、一所に。
妙信――
三人の僧徒ら (斉しく)妙海――
妙源――
三者同じき頭音はほとんど高低と不調となく、区々なる尾音おののき乱る。僧徒らみずから私に懐きたる恐怖に、まのあたり面あえりしごとく、おのおの疑惧の眼を交う。間。
第四段
風の声ようようはげしくなりまさりて、不断に梢を騒がす。僧徒らのうち左位に立てりし妙源は、この時みずから覚えざるがごとく身を退り、後の方坂路を顧みたるがあたかも何ものかを見出でて。